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【巻頭言】オリジナルスマイル

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今年も、熱い夏がやってきました。

昨年の第77回少年少女全国大会「わかば祭」において教主金光様より、次のおことばを頂きました。

「神様は、世界中のみんなが幸せになってほしいとの願いをかけておられます。幸せになるということは、笑顔になるということです。どうすれば世界中のみんなが笑顔になれるか、考えてみてください」

金光様からこのような問いかけを頂き、この1年間、このおことばに込められたみ思いを自分なりに求めようと、「人より先に笑顔であいさつ」することに取り組んでみたり、日常の中で「ありがとう」と感謝の言葉を声に出して伝えてみたりと、気が付いたことから取り組んでみました。

そんなある日、知人から「顔は笑ってるけど、目が笑ってないね」と冗談交じりに言われ、ショックを受けました。やはり表面上だけ取り繕っても、心からの笑顔でないと相手に通じないどころか、心が込もっていないことを見透かされてしまうのだと反省した出来事でした。

そうした中、金光平輝君一年祭に向けて、過去の資料に当たっていた折、ある席上での前教主の次のようなおことばが目に飛び込んできました。

「信心する者は顔が大切です。顔の表情一つで、信心がどのようにでも変わります。例えば、モナリザのほほえみです。モナリザは、どこから見ても、いつでも、だれに対してでも、ほほえんでいます。こういう笑顔で人に接したいものです」

そして、この話の基づくところについて、「サトウサンペイさんも言っている『アイラブオール(私はすべてを愛しています)』ということと、それに四代金光様の『実意をこめてすべてをたいせつに』ということを込めてのことです。だれでも、心の底から実意に、すべての人、すべてのものを愛し、大切にするという、神様のような心があれば、自然にいつでも笑顔というものがにじみ出てくるものです」と添えられました。

モナリザはいつでも優しく穏やかにほほ笑みかけてくれます。絵画の世界のことと言えばそれまでですが、それでも見る人の心を穏やかにします。私たち生きている人間は、生きていればこそつらく悲しい出来事に出合います。笑顔になれない時もあるのです。しかし、それでも笑顔になる道筋を金光様が付けてくださっていると思います。

全ての人や物を愛するとは、あまりにも壮大かつ遠大な取り組みに思えますが、神様のような心をもって、まずは目の前の人やものを大切にさせていただきたいと思います。世界中のみんなが笑顔になるための第一歩は、たった一つの行いから始まると信じて。

布教部長 塚本一眞

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タグ: 文字, 金光教報, 巻頭言,