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【巻頭言】「天地書附を体して、 世界の平和と人類の助かりの光に」

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天地書附には、「生神金光大神 天地金乃神 一心に願え おかげは和賀心にあり 今月今日で頼めい」と記されています。「今月今日、生神金光大神様の御取次を仰ぎ、天地金乃神様に一心に願いなさい。おかげ(幸せ)は、自分自身の心が和賀心、和らぎ喜ぶ心になるところにありますよ」と私は頂いています。

私は現在、10歳の息子と6歳の娘を神様から授かり、2児の父のお役目を頂いていますが、信心の継承を願う上で、「向かい合う」のではなく「同じ方向に向く」ということを大切にしたいと思っています。そして、もう一つ大事にさせていただいているのは「金光教を伝える」のではなく、「金光教で伝える」ということです。「金光教はこういう宗教で…」とか「教祖様がこう言っておられるのだからこうしないといけない」などと、面と向かって伝えても、なかなか響きません。このお道の信心をさせていただいてありがたい、その喜びの心をもって子どもと接すると、子どもたちは「お父さんは何があっても前向きで、いつもニコニコ暮らしている」と感じ、私の根幹にある金光教に興味を持ってくれる、これが「金光教で伝える」ことであり、このことが本年度の教団の基本方針にある「の光に」に通じるのではないかと思います。

では、基本方針が示す「光」が、どう世界の平和と人類の助かりにつながるのかということに関して、現教主金光様が広前部長であられた頃にお話された内容をご紹介いたします。

「私の好きな言葉として、『グローバルに考えて、ローカルに活動する』という言葉があるのですけれど、視野は大きくグローバルに考えて、しっかりと地元、地域に根付いた活動をする。人間一人一人は小さなもので、グローバルな活動ができる人はなかなかいないと思うのですけれど、しっかりと自分の手元足元を見つめて、自分に今できることをする。しかし、その視野は広く持って世界レベルで考える、ということです。

四代金光様は『自宅前の道の掃き掃除は、世界に通じる道を掃かせてもらうこと』と、おっしゃっておられます。ローカルな活動も、グローバルな視野を持って行うという、この感性です。自分の周りのことだけじゃない、天地の親神様の一部である、という自覚。それはとても大事だと思います」(令和元年6月2日 東近畿教区立教百六十年奉祝行事の講話より)

私たちが一人一人の助かりの光を手元足元から現させていただき、たとえそれが大海の一滴であっても、「世界の平和と人類の助かり」とのご神願成就に向けて、ここからの歩みを進めさせていただきたく存じます。

総務部長 和田一真

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タグ: 文字, 金光教報, 巻頭言,