【巻頭言】共に育つ
歴代教主奥城の北側広場にある4本の梅の木は、第50回少年少女全国大会の記念事業として、前教主金光平輝様が植樹されたものです。この木は、子どもたちの健やかな成長への祈りを込めて、「ともにそだつ木」と名付けられました。
若葉の成長を願うとともに、この「共に育つ」ということが、親にとっても子どもにとっても、人間同士の間柄にあっても、とても大切な点だと思います。私自身も子どもたちから多くのことを学び、また時には、親として、指導者として、独り善がりの失敗もありましたが、「共に育つ」ということを大切にしてきました。どちらか一方が教えるのではなく、教える側も教えられる側も、共に学び、共に悩み苦しみ、理解し合うことで、共にお育ていただき、より一層、世のお役に立たせていただくことができると信じています。
子どもの成長速度はとても早く、その時、その瞬間が大切な学びになります。新型コロナウイルスがまん延していたころは、行事開催もままならない状況でしたが、今年も御霊地をはじめ、全国各地で青少年育成を願いとした行事を開催させていただけることをありがたく思います。
昨年の教祖140年少年少女全国大会「わかば祭」で教主金光様より次のようなおことばがありました。
「わかばのみなさんが、ここまで元気に過ごすことができましたことに、お礼申し上げ、共に喜び合いたいと思います。神様は、世界中のみんなが幸せになってほしいとの願いをかけておられます。幸せになるということは、笑顔になるということです。神様から願われているお互いのいのちであることを大切にしながら、お育てをいただき、共々に世のお役に立たせていただけますよう、お祈りいたします」
世界中のみんなが幸せになってもらいたいという大きな祈りの中で、私たち一人一人にもかけがえのない祈りをかけてくださっていることに胸が熱くなります。
そうした親神様、金光様のみ祈りの中身となれるよう、親として、子として、神の氏子として共にお育ていただき、笑顔の輪が世界中に広がるお役に立たせていただきたいと思います。
ここまでお育ていただいた私たち一人一人の元気な姿をもって、親神様、親先祖、歴代金光様にご安心お喜びいただけるよう、この夏、御霊地に集わせていただきましょう。
布教部長 塚本一眞