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国際感覚が磨かれる寮生活【金光新聞】

金光教東京学生寮寮監 辻井 篤生(和歌山県勝浦教会)

 金光教東京学生寮の運営母体である一般財団法人「金光財団」は、「世界の平和と人類の助かり」を目的としており、その事業の一つに、「国際協力として留学生への宿舎施設の提供」があります。東京学生寮では、これまでに中国、韓国、マレーシア、トルコから約100人の留学生が在寮しました。
 毎月、寮で仕えられる月例祭後には、食事会が催されています。学生たちは当番制で、各国の郷土の家庭料理を披露し合い、毎回、感動の料理が所狭しと並んで、みんな大喜びです。
 その他にも、被災者との交流など、各種のボランティアへ共に参加しています。東京平和集会での平和行進では、中国語、韓国語での平和アピールを担当してくれたり、沖縄遺骨収集に参加してくれた留学生もいました。
 寮全体が一つの家族のような雰囲気の中で、自然に国際感覚が磨かれ、多様な価値観を獲得し、偏見や差別の克服につながっています。
 こうした在り方は、東京学生寮建寮の願いである「広く世界・人類に貢献しうる人材の育成」となっていることはもとより、ここからさらに、SDGsの願いにも関与・寄与していく行動へと発展していくことを願っています。

「金光新聞」2020年3月22日号掲載

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